干し芋のこだわり

干し芋のこだわり

2024年1月3日

干し芋へのこだわり

「熟成」

さつまいもは熟成することで、デンプンが糖に変わる現象「糖化」する作物です。当園では、掘り立てで8度前後の糖度しかないさつまいもはすぐには加工せず、熟成し、甘みを高めていきます。最低でも生のさつまいもで14度以上になるまで待ち、甘い干し芋を作るための手間を惜しまずに行っています。※生芋の糖度はブリックス値を基準としています。

 

「蒸し」

蒸しの工程は、さつまいもの色、甘さを決める上で最も大切な工程です。干し芋は蒸し時間が短ければ、色が白くなり、長いと茶色くなっていきます。当園では、芋の本来の味、かつ後味に深みやコクを感じられる「究極のオレンジ色」を目指して、一般的な蒸し時間よりも30〜50分程度長く蒸しています。また、ゆっくりじっくり弱い火で蒸すことで、甘さも引き立つようにしています。

 

「乾燥」

当園では、園主が惚れ込んだ「低温除湿乾燥」を行っています。冬の環境条件をシュミレーターにより完全再現し、じっくりゆっくり水分を抜いていきます。こうすることで、干し芋全体がパサつかず、しっとりとし、限りなく天日干しに近い状態に仕上がります。

 

「選別」

当園では、選別強度を高く保つために下記の選別表を常に見えるところに貼り、作業する全員が選抜のブレがないようにしております。選抜は、それぞれの品質ブレがないように特に「極」を最上級にするために、必要な作業です。

この4つの要素が作用し合うことで、美味しい干し芋が出来上がります。